fc2ブログ

物欲昇華

自転車、特にスポーツ自転車は実物大プラモデルとしても楽しめると思ってる。
バイクでは、ノウハウはともかくばらせる場所や終わらなくてもばらした状態で放置できるスペースが必要。
一方、自転車はバイクと違って軽いしガソリン積んでないので、自分の部屋に持ち込んでイジれちゃう。となると、厄介なのが物欲・・・
家族からは「こんなものが●万円?ないないw」と否定されるものの、私は長年この物欲に悩まされてきた。

特に長年悩んできたのが2つ。

1つはクランク。
クロモリフレームにとって、クランクは顔ともいえる存在なんだけど、最近のクランクはみんな真っ黒。
昔ながらの5アームは確かに美しいんだけど、伝統美を求めているわけじゃない。
個人的に現代のクランクの中でクロモリに似合ってかっこいいのは9000デュラしかない・・・とずっと思ってた。
でも、9000系から9100系に移り変わり、新品は市場からすっかり消えてしまったし、中古のオークションは私が知っている新品を大きく超えるものばかり。
すっかり諦めた頃、海外サイトで新品が昔の価格で一瞬出回った。
家族の理解なんてまどろっこしい手続きを踏んでいたらもう手に入らないと思いポチ・・・

速攻着弾し、すぐに5800を摘出、移植
IMG_8869.jpg


■ビフォー
IMG_8852.jpg

■アフター
IMG_8871.jpg

5800系105は確かにシルバーなんだけどボヤっとしていて、あと一歩。
その点、9000系デュラは・・・・素敵です!!!

正直なところ、5800→9000に変更したけど、いわゆる剛性だとか軽さ(実際の重さじゃなくて感覚)はさっぱりわかりません。
単なる自己満足です。

これで一旦物欲の火は消え、あとは走るだけです。

■リアバック+フロントバッグ装着し、長野へ
IMG_9804.jpg

IMG_9721.jpg


このクロモリフレームは、私が中学生の頃、父から譲ってもらったもの。
実はこの前に当時、ロードレーサーを父とともに組み上げ、楽しく乗っていたんだけどちょっとした不注意で盗まれてしまい、父が当時乗っていたフラットバーロードを譲ってくれました。
今でこそクロモリはそれなりの値段がするけど、これはいわゆる吊るしと呼ばれるもので安価なフレームですが、こうして手を入れれば40年近く経っても古く見えないし、元が速さではなくユルさを求めていたものなので、早くはないけど色々使える便利なヤツ。


走るだけ・・・だったんですが、二つ目の物欲、ホイールが・・・

時代はリムブレーキからディスクブレーキへの流れに。
完成車メーカーでも、もうリムブレーキモデルは出さないところまで出てきている。
こうなると何が起こるか?ハイエンドのリムブレーキホイールは市場から消え、廉価なリムブレーキホイールしかなくなっちゃうかもしれない。
熱に弱いカーボンを直接摩擦するリムブレーキ用カーボンホイールなんて、ある意味頭がおかしい構造で時代のアダ花的存在だろうし、今買わなくていつ買うのって気持ちになってきた。

じゃあ、やっぱりG3組がかっこいいカンパBORA ONEだな!
値段も(嫁さんにばれなければ)問題ないしってことで気持ちが固まった。
固まったはずなのに、どこからか”~時代はチューブレス~”なんて声が聞こえた。
チューブレスは乗りごごちはいいけど、付けづらい・外しづらいため、出先での交換が絶望的っていう感覚しかなかったけど、マビックのUSTは違うらしい・・・

ということで、直前になってマビックのコスミックPROカーボン(無印)に決定。安いしね。
世間のインプレ記事はコスミックPROカーボンSLばかりなので不安ではあるものの、重さの違いはハブの違い。
大事なのはハブの重さじゃなくてリムの重さだと思い、これはクリア。

無印はSLに比べてユルイということらしいけど、豪脚でもない私は緩くてもいい。

最近のマビックはリムからデカールがなくなって、まるで中華カーボンみたい。
リムに豪快にロゴが入ると派手でかっこいいし、カーボンフレームのように太くて大きなロゴが入るフレームには似合うけど、細くてロコがほとんどない私のクロモリフレームにはロゴなしの方がいいかなと、これも納得。

で、着弾・装着・試走。
P_20190720_133424_vHDR_On.jpg


P_20190720_133445_vHDR_On.jpg

感想はまだいずれ。
とりあえず、気に入りました。
次はこのホイールを他の2台にも入れて走ってみようかと。

これで物欲が消えるといいなあ。


スポンサーサイト



チースケ
Posted by チースケ
投稿 2019年07月20日
最終更新 2019年07月20日

4 Comments

There are no comments yet.

ていじん  

祝!チューブレス

おはようございます、ていじんです

これが例のチューブレスですね
マビックのロゴ無い方がクロモには似合いますね
デュラクランクと相まって、とても素敵です♪
私もクロモリに履かせてみたくなりました

ただ私のはSLグレードなので、これが硬すぎて辛い
私も普通のUSTにすればよかったとちょっと後悔です(笑)

2019/07/21 (Sun) 05:14

-  

http://twinling.blog.fc2.com/

ていじんさん、ども!
SLと無印はカタログ上重さがだいぶ違いました。
せっかくカーボン買うなら軽いほうをと思いましたが、輪行ツーリングではカーボンはいろんな意味で不安で、使うシチュエーションは地元=平地ならハブが重くてもあまりデメリットにならないかもと思いチョイスしました。
ていじんさんほどの豪脚でもSLは硬いというのも参考にさせていただきました!

2019/07/21 (Sun) 11:22

soraneko  

だんだんと

こうやって古いフレームでも最新のパーツが使えるのが自転車の良いところ・・・・「だった」と過去形になってしまうんですかね。
明らかにメーカー都合の販売優先の「企み」が成功してしまっているところがなんとも癪に障ります!
とはいえ、ロードでも自分でバイクを「整備」出来ないユーザーは増える一方で、ある意味「ショップ任せ」なら何でもアリは、そういうライダーにとってはまったく困らないんでしょうね。
そのくせ、こういう細いホリゾンタルに似合う、「金属とクロムメッキの精巧な機械」の雰囲気のコンポーネントを
需要があるくせに出す気もないんですよね。
高いですがカンパや古いビンテージの部品に拘る人の気持ちが、最近は解るように成ってきました。

2019/07/21 (Sun) 19:08
チースケ

チースケ  

soranekoさん、どーも!

>こうやって古いフレームでも最新のパーツが使えるのが自転車の良いところ・・・・「だった」と過去形になってしまうんですかね。

確かに。
古い自転車が最新パーツを使えるのも今が最後かもしれません。
ディスクブレーキへのシフトと今以上の多段化は、そのままリアのエンド幅の拡大につながります。
126㎜だった私のフレームも130㎜への拡張はプロの手で簡単にできましたが、さすがにここから1センチ以上広げるのは無理でしょうね。
ましてやBBの規格が増えすぎちゃって怖いです。
いまある規格で10年後に残っている規格はBSAだけなんじゃないのかなあと思っているので、次の自転車を買うのであればBBがBSAのものってのが絶対条件です(苦笑)






2019/07/21 (Sun) 23:20

Leave a reply